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輝いている認定心理士にインタビュー! 第3回 -関野 麻里子さん-

みなさんこんにちは。スタッフの野口です。

インタビューの第3回目ですが、今回は「関野 麻里子さん」のご紹介いたします。インタビューをお読み頂ければわかりますが、関野さんはとにかくパワフルな方で、認定心理士の在り方について示唆に富んだインタビューになったと思いますので、どうぞご覧ください。



自己紹介:関野 麻里子 (せきの まりこ)


(一社)音楽発達サポート協会代表理事、日本医療心理学院で心身医学、日本女子大学家政学研究科児童学専攻で単位取得、同大学で非常勤助手を経験、研究奨励賞を受賞。


2016年に音楽発達サポート協会を設立し、複数の補助金事業に採択され、横浜と湘南を拠点に音楽発達心理士オリジナル子育てメソッドの普及と発達相談を行っている。


音楽発達心理士®スペシャリスト, 日本心理学会認定心理士,幼稚園・小学校教諭1種免許,日本子育て学会認定資格「子育てコミュニケーター(プライマリー)」



Q1: 現在のご職業は?

A:一般社団法人音楽発達サポート協会の代表理事をしております。弊協会の事業は大きく3つに分かれています。


1つ目は、音楽で発達障がい児支援を含む子育て支援を行う事業です。2つ目は、音楽で子育て発達支援教育ができる専門家「音楽発達心理士®」の養成事業です。

3つ目は、様々な分野の専門家や企業や行政と一緒に研究を行い、SDGs第4の課題「質の高い教育をすべてに」を解決する研究事業を行うことを目指しています。



Q2: 認定心理士という資格を取得しようと思ったきっかけは何でしょうか?

私は20代は音楽教室の講師で、子どもたちにピアノを教えていましたが、ちょうどバブルがはじけた頃で、子どもたちや生徒の親に心身の不調が見られることが多く、そのときはまだ心理学を学んでいなかったのでよくわからなかったのですが、今思うと、鬱状態やいじめや発達の偏りからくる心身症などの症状を訴える生徒が多く見られました。


私たちピアノ指導者は個室で毎週定期的に子どもと会うので、ある意味カウンセリングのような状況になっていたのかもしれません。そのうち「先生にしか話せない」と言うような深刻な内容が語られるようになり、専門的知識がないのにこのまま対応してよいのかと迷うよになり、30歳を目前に医学と心理学の基礎を学べる放送大学に入学し、認定心理士の資格を取得しました。



Q3:認定心理士という資格をどのような形で生かされていますか?

A:認定を受けたときは、ピアノの指導に何か役立てばよいかなという程度で特に心理士という資格を使って仕事をすることは考えていませんでしたが、発達障がい児のピアノの生徒がどんどん増え続け、その親御さんの発達カウンセリングをすることが新たな役割となっていきました。


カウンセリングを行うときに「心理学の基礎知識を大学で学んでいる」という自信を持って親御さんたちの相談を受けることが出来たのではないかと思っています。



Q4:関野さんが主宰される発達支援プログラムはどのようなものですか。

A:私は複数の大学や研究機関で、子どもに関わる様々な分野を学際的に学んできました。そしてその知識をもとに、子どもたちと音楽教育支援の実践を並行して行ってきました。


その実践活動の結果を導き出すために、年齢や個々の発達の違いによる支援方法を課題別に提示し、子どもたちの音楽的発達だけではなく、そこに関わる親や支援者の具体的な関わり方を体系化したプログラムをまとめて2021年の春に作りました。


全ての子どもたちが、障がいの有無で分けられることなく、誰でも等しく質の高い教育を受けるための土台を、音楽で体験するという発想です。



Q5:「認定心理士と音楽発達心理士を掛け算」で生まれる新たな可能性などがあれば教えてください。

A.音楽発達心理士の資格を目指すかたの中には、ご自身のお子さんが何らかの発達の障がいを持っており、子育てをしながら音楽発達心理士資格を取得されるかたが多くいらっしゃいます。弊協会では彼女たちは、単なる「音楽発達心理士」ではなく、音楽発達心理士ペアレントという特別な位置づけになります。


しかし、障がい児を育てている親御さんがみんな認定心理士のように、大学で心理学を学んでいるのかといったら、そうではないため、様々な人生経験や背景を持ちながら認定心理士を取得した人たちが、子育てで困っている親御さんたちのちょっとした不安や悩みに寄り添ってくれたらこんなに素敵なことは無いと思っています。


音楽で子育て支援教育ができる専門家「音楽発達心理士®」というと難しそう、大変そうと思われてしまうのですが、心理学の基礎を知っている認定心理士の皆さんが、音楽発達心理学の基礎知識を少しだけ加えていただき、是非、音楽子育て支援にお力を貸していただけたら嬉しいと思っています。



Q6:将来の夢は何ですか?

A:私たちのゴールは、SDGs 第4の課題を解決することです。私たちが考える質の高い教育の中心には音楽を含めたアート教育があります。特に言葉でコミュニケーションが難しい子どもたちにとって、非言語表現のひとつである音楽を最初に学ぶことで、子どもの心と身体や認知発達を促すことができます。


この目標は子どもだけの教育に限ったことではなく、子育てに関わる全ての大人が、発達心理学や認知心理学、教育心理学などの基礎的知識を学ぶ機会が当たり前に用意されている社会ができると良いと思っています。



インタビューを終えて(野口)

以上が関野 麻里子さんのインタビューです。とても精力的にインタビューにお答え下さった関野さんに心より感謝を申し上げます。


関野さんとのインタビューを通じて、認定心理士の資格をより活かすためには、自分の活動領域を見つけることと、何よりも溢れるバイタリティを持つこと感じました。



以下に関野さんが主宰している一般社団法人 音楽発達サポート協会のリンクを貼っておきますので、関野さんの活動に興味をお持ちの方は、ぜひコンタクトしてみて下さい。



【一般社団法人 音楽発達サポート協会】


サービス詳細やご案内:https://coubic.com/dpm    

ホームページ:http://dp-m.jp/ondemand/

Facebookページ:@d.psy.music



※2020年から、コロナ禍の影響を受けて現在全てのサービスをオンラインで行っております。2019年12月に横浜で開催したリアルコンサートから2年半の月日が経ちましたが、ようやく2022年からイベント開催を致します。


6月18日(土)と7月2日(土)にオンラインとリアルで、アーティストのトークコーナー&発達を促す公開ピアノレッスンを予定しています。


もしご興味お持ちいただきましたらお気軽にお問い合わせ、ご参加お待ちしております。






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